ホウレンソウから発見された水溶性ビタミンである葉酸と似た分子構造を持つ代謝拮抗剤で、DNAやRNA(リボ核酸)が合成される際に必要とする酵素の働きを阻害することで、抗腫瘍効果を発揮する薬品です。
海外では、すでに何らかの抗がん剤治療を受けたことのある、非小細胞肺がんの患者の治療に高い効果を発揮することが報告されていますが、日本では、アスベスト被害による悪性中皮腫が問題となったことをきっかけに、悪性胸膜中皮腫の治療薬として、2007年に厚生労働省に承認されました。
一般的な副作用としては、脱毛、発疹、口内炎、神経障害によるしびれの他、骨髄の働きへの阻害や、吐き気、嘔吐といった消化器系への影響による症状が見られますが、重症化して、感染症や重度の下痢を起こす場合がありますので注意が必要です。
また、本薬品の特性上、副作用を軽減するために、ビタミンB12の投与が必ず並行しておこなわれますが、重大な副作用として、間質性肺炎、腎不全を引き起こす場合がありますので、腎機能が低下している人には慎重に投与されます。
本薬品は、重いの骨髄障害のある人、本薬品によって重い過敏症をおこしたことのある人には使用されません。
